なんと不埒なスギ花粉 傍若無人な実態に迫る
お疲れ様です、詩吟くんです。
僕この季節において、どうしても許せない存在がいるんですよ。スギ花粉ってやつなんですけど。
僕も大勢の例にもれず花粉症でして、薬を飲まないと鼻づまりで寝る事さえままならない昨今です。
もちろんそれだけでも敵と認めるには十分なんですけれども、気づいてしまったんです。
スギが花粉を飛ばす理由はご存知ですか?ざっくり繁殖のためですよね。
そもそも花粉というのは植物のおしべで作られる粉で、めしべにくっつくと種ができるというシロモノです。
要するにスギの精子ですよ。
毎年花粉のシーズンになると必ず、ニュースで黄色い花粉がボファーンってスギから放たれる映像が流されます。
言い換えれば毎年スギの射精を見せられているんですよ。よりによって公共電波で。
しかも一見ただの射精に見えるそれには、たどり着く先にめしべがあるんです。つまりあれは一見オナニーのようですが、実はセックスなんですよ。
セックスを見せられているんですよ。家のテレビで、あろうことかニュース番組で。
許せないですよ、スギ花粉。
なんで強制的に交尾を見せつけられた挙句、痒みや鼻水に苦しめられなきゃならないんですか。納得がゆきませぬ。
テレビ局も大概ですよね。ゴールデンタイムのお茶の間に堂々と青姦を放映しないでくださいよ。
実質AVじゃないですか、我々の商売敵ですよ。こっちは日々きつくなる規制と戦ってるっていうのに、なんでスギは許されるんですか。せめてモザイクをかけるべきです。
何にも縛られず24時間のびのびする青空セックスはさぞかし気持ちがいいでしょう。
僕の思いよ、名も知らぬ君に届け なんて思ってるんでしょうか、やかましいわ。
一刻も早くノン花粉スギと置き換わって、花粉症なんて言葉が死語になるような未来を期待します。迷惑をかけていることを自覚してきちんと反省してください。
【おしまい】