シンデレラ体重ってなんですか?何が目的ですか?
お疲れ様です、詩吟くんです。
ちょっと前に「シンデレラ体重」って言葉が流行ってたのを見ました。
なんでも「女性が最もきれいに見える体重」とのことです。
今日はこのシンデレラ体重というものに思いをはせてみます。
そもそもシンデレラ体重ってなんだろう?
きれいに見える体重といってもいまいちピンときません。
しかしながらこの手のダイエット関係の話題は大抵ロクなものじゃないと思います。
なので、標準体重のものと一緒に計算式を並べてみましょう。
- 身長×身長×22
- 身長×身長×20×0.9
①が標準体重、②がシンデレラ体重の出し方です。身長はメートル換算です。
なんかこの時点でやばそうな匂いがしてきます。
仮に身長を1.6mだとすると、
- 1.6×1.6×22=56.32
- 1.6×1.6×20×0.9=46.08
10キロ以上差が出ているんですけど。この数値だけで怖気がはしります。
大人の人の頭が大体5kgだと記憶しているので、二頭身分ほど削っていることになります。どこを削ってるの?
体重を削りに削った結果どうなるのか
シンデレラ体重というものがイカれた数値だというのはわかりました。
ではそこまで至った場合、一体何が得られるというのでしょうか?
ざっと調べた限りだと
- ホルモンバランスの崩壊
- 免疫力の低下による病気
- 体力の低下
- 栄養失調のリスク
大きいのはこの辺りでしょうか。
不調をきたすのは、なんというか「そりゃそうだよな」って感じです。
会社に例えたら、コスト削減って言って会社の維持費に手を出すようなものですから。
そこまでしてなぜシンデレラ体重を求めるのか?
これですよね。
そもそも見た目に関しては体重よりも体型だろとか、筋肉量がどうとか、つっつけばいくらでもボロが出てくるのでそんなことをいくら書いても不毛でしかありません。
定義するのも追い求めるのも人間ですから、なぜこんな概念が生まれてそれを目指すのか。ここが一番気になるところです。
結論としては、心が不安定だからだと思います。
ご存知のとおり、外見などの自分磨きには「コレ!」といった正解はありません。
きれいな人、可愛らしい人、かっこいい人...三者三様、十人十色です。
テレビをつけたりSNSを開けば、美人でスタイルのいい人がいくらでも目に飛び込んできます。
そしてある時ふと思うんです。「私はきれいじゃない」って。全く何の根拠もなく。
こうなってしまうと他人がどう思っているとか関係ないんです。
男は多少ムチムチしてる方が好きとか言われても、どうでもいいんですね。
きれいじゃない自分を好きになれない、でも何をどうすればきれいになれるのかわからない。だって「きれい」に明確な基準が無いから。
そこで登場する「シンデレラ体重」なるワード。
中身がどうであるかなど関係ありません。重要なのはただ一つ。
きれいのボーダーラインができた、というところだけです。
これさえ守ればきれいになれる、っていう。何言ってんだって感じですけど。
数年前、フェルマーの最終定理っていう答えはわかりやすいのに証明するのが滅茶苦茶難しいといわれる定理を、一人の数学者が証明して、大きな賞をもらっていました。
それとは違いますが、当人の気持ち的には似てるんじゃないでしょうか。
霧の中に一筋光がさし込んだ感じ。
結局何がいいたいのかといいますと、心の支えがほしいってことなんですよね。
「自分はきれいである」っていう自分で納得のいく柱があれば、前向きに生きるパワーが湧いてくると思うんでしょう。
だから実際の見え方とか健康的にコツコツやるダイエットとかから目を背けて「シンデレラ体重」なるものにすがりつくんです。考えるのをやめてただ安心したいから。
なので生きる目標とか、そういう心の柱をちゃんと別に持っている人は、計算式を見た時点でおかしいって思えるんじゃないでしょうか。
常に考え続けること、心に余裕を持つこと。
この二つに関しては男女関係なく生きるうえで大変重要なので、シンデレラ体重について考えるのは楽しかったです。
でも僕はこんなよくわからない知識をべらべら喋る人よりも、毎日きちんと運動する習慣をつけてる人の方がよっぽど偉いし魅力的だと思います。
僕も腹筋運動くらいは毎日しないとなあ。 (おしまい)